市場・流通の仕組みを知るための視察

本日は、市場の仕組みや市場の流通の仕組みを知るための視察に行ってきました。
神戸の市場でのお話し、競りの見学、カット野菜工場、輸入野菜の保管など。

そのなかで印象に残っていることをいくつか
◎現在の消費動向
サラダやカット野菜などの簡単に調理できる軽量野菜の需要が大幅に増加している。
これは、女性の社会進出ということもあり、家庭で簡単にできるものが良いということらしい。

◎市場・仲買人が求めているもの
品質がいい、新鮮、などの条件はもちろんのこと、安定しているものが大切であるということ。
安定というのは、継続的に決まった数を安定的に供給することができるということ。
数量の変動はお客さんに売りにくい。
(例、1000ケース卸して、翌日は200ケースなどになると、仲買人さんたちの小売先が大変になる)

◎消費者のニーズと小売やスーパーのニーズ
消費者:淡路島産の玉ねぎがほしい
小売・スーパー:JA淡路島の玉ねぎがほしい
これは何かあったときのトレーサビリティなどの信用が違うということ。
消費者には全く分からないが、売る側にとってはとても大切なこと。

 

これらのことを踏まえて、自分自身の中での疑問も。

・ブランド化できており、市場の評価も高い。それは生産者の所得向上につながるのかどうか。

販売価格、市場価格はある程度決まっており、市場さん、仲買さんも安く買いたいとおもうのでは?
まだまだ仕組みが分かっていないので。

・淡路島は流通面、ブランド化、気候など農業ではとても恵まれており、市場の評価も高いっていう話の中で、では、なぜ、現場では高齢化が進み、後継者不足などの問題が起こるのか。そして、なぜ、農家は農業をしたくないし、誰も引き継ぎたいと思わないのか。

 

 

女性農家グループとの視察(番外編)

視察見学で一番最初についたのは昨年できたばっかりの大型の道の駅。
お買い物できるのは、ここだけなので1時間の買い物タイム。いや、道の駅の見学です。

入口に入るとまずはみなさん買い物かごを手に。
そして年配の方は買い物カートもセットで。
そして、店内をグルグルと。まずは野菜から始まる。
淡路にないものを見たり、淡路にあるものは値段を比べたりと。
「あらっ。このきのこ安いわ。」
って、何処でも売ってるものもすかさず値段チェック、さすが主婦目線。

そして、パンなどの加工品コーナーへ。
道の駅こだわりの手づくり米粉パン。
1人が買うとみんな買う。
そして、みなさんかごいっぱいにパンやシフォンケーキが。
そして、バスに戻ると、段ボールいっぱいお買い物しておりました。

みなさん、どこに行ってもベテラン主婦でした。

女性農家グループとの視察

本日は、南あわじ市の女性農家グループさんたちときみすの営農を視察に。
バスの中は、おばちゃんたちの熱気ですごいことになっておりました。
このきすみの農事組合法人は女性が重機オペレーターをしているなど、NHKのニュースになるなど、最近有名な場所。
そこで、視察内容をいくつか。

農事組合法人であり、女性は6人。みなさん、非農家さんであったのですが、バイトの時給が高かったなどの理由からやり始め、地元のおじいちゃんたちとうまく溶け込んで、今では6人に。

基本的には土日祝は休みの9時~16時の就業時間。
これは、みなさんの子供さんが学校などに行っている間だけ無理のない程度で働くということ。
ほとんどの人が旦那さんが京阪神に仕事に行っているため、不要の範囲内で働く方が多い。
また、男性陣は土日にも一緒に農作業をすることも。
ただし、旦那さんというわけではなく、退職されたおじいちゃんたちと一緒に作業となることが多い。

いちばん多いのは米、 次に小麦やそば、黒大豆など。

田んぼの学校(小学校の授業の一環)やトライやるウィークなどでも活用し、
野菜を育てる、食べる、環境問題を学ぶなどもしている。

試験的にイチゴの栽培を初め、土耕とベンチでの収量比較などを行っている。
土耕ではネズミや虫などの被害もあるということ。
売り先はケーキ屋さんであり、その場所以外にも販路を拡大しようとしている。

 

※感想 
あくまで、旦那さんが外で働いており、兼業農家ということであり、淡路島ほど気が重くないのではないかなという印象。
そういうこともあり、また自分たちから就業したということもあり、新しいことへのチャレンジ精神が強く、楽しく農業をしている感じがした。営農組合で稼がないといけないということもしっかりと考えられている。
ただし、お話でもありましたが、理事さんなどがお年を召しており、なかなか新しいことにチャレンジしにくいということ。

きすみの きすみのきすみの

神戸での視察(特産品販売、大学生の活動報告会)

前日の余暇なまでの飲み会の後、二日酔いも含めてその余韻を残したまま、今日は朝から神戸に行き、「兵庫県内の地域再生大作戦に取り組む地域の特産品販売イベント」の見学と「大学生等による地域活性活動報告会」に参加。

報告会の内容をまったく知らずに行ったのですが、我々協力隊として、オブザーバーのようなカタチで話をお聞きすることに。

実際に地域に入って様々な取組をしている大学生たちの報告会とワークショップの開催で興味深い内容でした。

ワークショップは「学生ならではの地域貢献を考える!」という大枠のテーマのなかで、「学生ができる地域貢献」「活動の継続性」「地域(受け入れ先)への要望」ということを考えるという機会でした。

学生ができる地域貢献ということでは「交流」「きっかけ」「情報発信」「若さ・元気」という感じでした。
また、継続性という部分では、距離感(物理的な距離感と関係性の距離感)や学年が変わるときの継承なども課題であると。

大学生の報告会2 大学生の報告会3

 

 

 

そのなかで、オブザーバーの先生からは、「農業体験に係わった学生が将来、農業を仕事としてやろうと思うようになったのか?」などの質問もあったけども、そういうのではないような気がして。

私の認識として、都市部の学生にとっては田舎での農業体験、地域の人との関係性・つながりということは、非日常だから良いものであり、それがそのままその地域で暮らす、仕事をする、というものではないような。
ゆるやかな関係性は続けていくものの、あくまで地元の人に気づきやきっかけを与えるということなような気がした。

また、そうなるためにも、受け皿となる地域の柔軟性や地域のキーパーソンが必要であるのかなと感じました。

玉ねぎの石碑としだれ梅

本日は、南淡路農業改良普及センターへ。
狭いもので、やっぱり同級生がいて、そして同級生のお父さんがいて。
そんな感じでした。

その施設は県の施設であり、
話の印象としては、単純に農業をするだけではなく、観光やイベントなどを含めた人を呼び、お金を取れる農業もやっていきたいと。
市と県ではもちろんやっていることが違うということもありますが、ビジョンも違っているようなそんな気がしました。

その帰り、発見しました。玉ねぎの石碑!!いやいや初めて見ましたよ。たまねぎ。
これこそ、新名所ではっていうかんじですね。

 

 玉ねぎの石碑3

玉ねぎの石碑

そして、本日は雪のため作業中止。なので、しだれ梅を見に。
これもまた新鮮で、初めて見ました。
人がどんどん見に来ます。こんなに有名だったとは。

 

しだれ梅 しだれ梅-2

鳥取へのゲストハウス視察

1泊2日で主に鳥取県のゲストハウスなどの視察に。あくまで視察です。
西粟倉村の元湯、鳥取市内のY PUB&HOSTEL TOTTORI、ゲストハウス「たみ」、汽水空港(古本書店?)、コワーキングスペースのことめや、うみねこ舎さん等々、ほんと盛りだくさんでした。たくさんのことを見て、聞いて、感じてきました。
 

数年前、鳥取砂丘に行ってから、鳥取県にはしばらく行かなくていいかなって思っていました。それは観光地で一度見たし、体験したからもういいかって感じだったんだと。

それが今回はたくさんの面白い場所を見て、いろいろな人の話を聞くことができ、また、あの場所に行って、あの人に会いに行きたいと感じました。場所や人のチカラなのか、不思議な可能性を感じました。
(有名な観光地っぽいところには行っていません。)
 
そして、撮影禁止のところは、しっかりと目に焼き付けました。そして、勇気をもらいました。
 
声をかけていただいて、本当によかったです。
淡路島でもゆっくりと考えたいなと。
 
 
 
——————-memo(備忘録)——————–
・地域に入るのに自分から入ると関係性づくりなどに時間がかかる。
知り合いなどに紹介してもらえたら関係性づくりも早く、信頼も得やすい。
 
・たみは写真がないため、お客様がホームページなどを見て選んでいるため、その時点でフィルタリングされている。クレームがほとんどない。
 
・宿はなんでも広がる。お家を出発するときから、食事、宿泊など。
 
・鳥取県内のさらに田舎であるため、わざわざくるからついでじゃなくなる。
 
・鳥取はairb&bで取り締まりを開始している。
 
・許可の手続き
担当者とうまく交渉する。
毎回、日時や内容を記録(ペーパー)を残す。

最初のイベントは水産祭り

協力隊として、最初のイベントは『水産祭り』の会場設営等の手伝いでした。
一応、私の主な任務は「農業の振興」ですが笑

時間があったので、焼あなごの列に。
焼いてるおばちゃんが言うには
『このあなごは、女性の頬っぺたみたいにぽやーっとすんで。おいしいでー。』
ということでした。

まわりが農地に囲まれた三原平野のど真ん中で育ってきた僕にとって、淡路島と言えば『海』というより、『平野(農地)』ってかんじだったので、他の地域にいるみたいで新鮮でした。
(但し、みなさん淡路弁なので、あっ。やっぱり淡路だってかんじはしました。)

お祭りは各漁協さんが無料の振る舞い品を出していたことや餅まきもあり、大盛況でした。

 

 

水産祭り2_20160206 水産祭り1_20160206