美味しい食べ方〜紅茶編〜

蜂蜜を販売しているとよく訊かれるのが
「紅茶に入れるならどの蜂蜜が合いますか?」  
ということ。

蜂蜜は採蜜する季節ごとに味わいが異なるもの。
春・夏・秋で随分変わるので同じ群れでもいろいろ楽しめちゃいます。

左から春採り・夏採り・秋採り

左から春採り・夏採り・秋採り

だから、季節の蜂蜜と紅茶の組み合わせって
いろんなバリエーションがありそうです。
ざっくり言えば、ミルクティーには秋採りの濃厚な蜂蜜、
春採りの蜂蜜は花の香りが明瞭なのでハーブティーにぴったり。

そんな風にお伝えすることが多いのですが、
もうひとつおすすめしたいのが紅茶の選び方。
「せっかく蜂蜜を入れて楽しむなら、紅茶は香りの穏やかなものがぴったり、らしい。」
そんなことを友人から聞いて試してみたところ、本当に美味しい。

「穏やかな味わいが蜂蜜に合うらしい」と友人がくれた。ミルクティー向きのセイロン・ルフナ(左)とチャイによく使われるシロニバリ(右)

紅茶の風味に、ミルクのまろやかさ、
蜂蜜の味わいがしっかりと合わさって素敵。
香りがしっかりとしている紅茶には、
傍に蜂蜜を置いて、スプーンで時々すくって食べるのも良い。

なーんて言いながら、香り立つチャイも美味しい。
チャイにぴったりの葉っぱに、もりもりスパイスを入れてグツグツ煮出す。

茶葉とスパイスの良い香り

スパイスと紅茶のいい香りが部屋中に広がる幸せなひと時。
あとは、牛乳を入れて温めて、仕上げに秋採りの蜂蜜をとろり。

秋採りの濃厚さ

やっぱりミルクティーには濃厚で芳醇な秋採りの蜂蜜を入れたい。
本当はこんな熱いものに蜂蜜を入れるのは…だけど、
豊かな味わいのチャイに、秋の蜜で一層膨らみが増すような気がする。
こんな寒い時期には、芯から温めてくれるスパイスの力が心強い。

さて、今回は紅茶との楽しみ方でした。
美味しい食べ方〜◯◯編〜、今後も時々やっていきます。
ところで、みんなはどんな風に使ってるんだろう?
「こんな使い方も美味しいよ」など、教えて頂ければ嬉しいです。
ではまた。

“日本みつばち”ってどんなはち??

ミツバチに種類があるなんてって思う方もいるかもしれませんが、ほかの動物や昆虫のように様々な種類のみつばちがいます。

日本に生息しているみつばち

日本に生息しているみつばちは、

日本みつばち(ニホンミツバチ)セイヨウミツバチの2種類だけ。

 

言葉の響きだけでいえば、

“ニホンタンポポ” と “セイヨウタンポポ”

“ニホンザリガニ” と “アメリカザリガニ”

こんなかんじですね。

(ただし、セイヨウタンポポやアメリカザリガニは「日本の戦略的外来種ワースト100」に定められており、日本中広がって、生態系などに影響を及ぼしている生物です。)

 

「ニホン」という名前がつけば、いかにも日本に昔からいる生き物
「セイヨウ」「アメリカ」という名前がつけば、海外からきた生き物
そんな、イメージが湧くと思います。

 

日本みつばちもその名の通り、昔から日本にいる在来種のみつばちであり、山の中や森の中、野生で生息しているみつばちです。
日本での養蜂の歴史は、「日本書紀」に養蜂に関する記述が残っており、ずっと昔から、日本人の営みと養蜂はつながっています。

 

一方、セイヨウミツバチは、日本には、明治時代に輸入され、全国的に養蜂家さんのなかで広がっていったみつばちです。養蜂家さんがしっかりと管理していることやスズメバチという天敵がいることなどから、野生で増えるということはありません。

 

そして、実は日本で流通しているはちみつのほとんどがセイヨウミツバチの蜂蜜なのです。

※セイヨウミツバチと日本みつばちの違い、歴史、日本の蜂蜜事情などは別のコラムに書こうと思います。

 

では、本題の日本みつばちについて

 

学術的には”ニホンミツバチ”

学術的には、日本みつばちは学術的にはトウヨウミツバチ(Apis cerana)の亜種であり、学名はニホンミツバチ(Apis cerana japonica)といいます。

ただ、私個人的には『ニホンミツバチ』と書くよりも、「日本みつばち」と書く方が暖かいかんじがするので、こっちで書くことが多いです。

また、地域によっては、「和蜂(わばち)」「山蜂(やまばち)」「大和みつばち(やまとみつばち)」などと呼ばれているそうです。

日本みつばち 系統

 

大まかな分類はこんなかんじ(なんとも難しい…)

野生のはち?でも、飼うことができるはち

日本みつばちは野生で山林の中にいることが多く、民家の屋根や石の割れ目などにも巣を作っていることもあります。また、先ほど書いたように、ずっと昔から日本では飼われていたそうです。

最近では、趣味で日本みつばちの養蜂をしてる方が増えてきており、個人養蜂家さんが全国にたくさんおります。DIYで巣箱を作って、気軽に楽しむことができます。
(ただし、都道府県に届け出が必要です)

ただ、そんな日本みつばちは、飼っているといいながらも突然逃亡して蜂の群れがいなくなったり、様々な害虫に攻められて巣箱を全滅させられたりと、野生に近いような世界です。

たくさんのみつばち

 

小さくてモフモフ(見た目)

小さくて、胴の部分の縞々がはっきりしていて、どちらかといえば黒っぽいです。これは群れや季節によって違います。少しサイズが大きかったり、黄色が強かったり、黒っぽかったり様々です。
また、頭の部分はモフモフして、かわいいです。

ですが、かわいいからと言って、近づきすぎると刺されることもあります。私は何度か刺されております。

日本みつばち

見ての通り、モフモフと目がかわいい。

日本みつばち

通常時は刺しません。

 

彼らが作るはちみつ

1匹の働き蜂が一生の間に集める量は、ティースプーン1杯分と言われています。毎日毎日、たくさんの花から蜜や花粉を集めて、巣に持ち帰ります。

季節ごとの様々な花や樹木から蜜を集めてくるため、日本みつばちの蜜は百花蜜と呼ばれています。集めてきた蜜は巣の中でじっくりと熟成され、風味豊かで濃厚な蜂蜜になります。

1 つの群れが蜂蜜を取れるようになるまで、2 年以上はかかり、1 つの群れからは年間1 ~ 2 度しか取れません。採蜜する季節によって、色や味わい、風味が違ってくるのも特徴です。

日本みつばち蜂蜜

で、お店で見かけないのは?

ただ、日本みつばちの蜂蜜は、市場に出回ることはほとんどありません。
そのため、お店で見かけることはほとんどありません。

先ほどお話ししたような野生に近い世界なので、群れがいれば必ず蜂蜜が採れるというわけではないということ。そして、日本みつばちはセイヨウミツバチと比べて、約1/10程度しか蜂蜜を作ることができないことにあります。これらの理由で、採れる蜜の量がとても少ないのです。
そのため、「幻のはちみつ」と言われることもあります。

 

最後に

ということで、今回は”日本みつばち”についての概要をお伝えしました。

今後はそれぞれのことを少しマニアックに、かつ分かりやすくお伝えできたらと考えています。

錆びた羽釜を磨く

実家を解体する際に出てきた羽釜。
錆びてぼろぼろだったけど、捨てずにとっておいたもの。

羽釜

 

準備したものは

・耐水ペーパー100番

・耐水ペーパー240番

・さび落としのスポンジ

・スコッチブライト

・分厚い手袋

 

 

ということで、2人で夢中になって、ひたすら磨く。

羽釜磨き

磨いても磨いてもドロドロっと茶色い錆が。

ひたすら磨く。

 

 

磨き続けて約3時間。

見違えるようになりました。

羽釜

細かいペーパーでやればまだまだいけそうな。

というかどこまでやれば終わりなのだろうかと思いつつ。

 

そして、今度は内側

最初はこんなかんじ。

羽釜内側

 

そこから磨く。

磨く。

最後の力を振り絞って。

身体が悲鳴を上げてきて、そろそろ限界に。

羽釜内側

 

今日はここまでで終了。

よく頑張った。

「グレ」いただきました。

夕方、母親から

「○○さんから昨日釣った魚もらったから、1匹持って帰り。」
「たぶんグレ、黒い鯛みたいな魚や。」と

グレ

しかも、その場で3枚におろしてくれる。
グレとは正式にはメジナというそうで。wikipediaはこちら

 

さっそく、刺身とあらの塩焼き、お吸い物に。

ぷりぷりした弾力があり、とても美味しい。
焼くとたんぱくな味わい。

グレの刺身

 

 

最後には、グレ茶漬け。

一気に口の中に。

グレ茶漬け

 

 

新鮮なお魚をすぐに頂く。

「島っぽさ」を感じております。

鯵やイワシ、先日は太刀魚も。

 

実家が近いおかげで、島の旬の食を楽しむことができています。

【謹賀新年】2017年のはじまり

新年が明けて早くも1週間。
ちょっとご挨拶が遅くなってしまいましたが、
みなさま、明けましておめでとうございます。
走り始めて2年目、2017年もますます楽しんで、
そして頑張っていきたいと思います。

昨年は淡路島に拠点を移し、師匠(ユキオ父)について山に入り、
巣箱の掃除の仕方や、竹林の整備、草刈り、採蜜、ミツロウの作り方、いろんなことを教わりました。
マルシェなどで販売したり、いろいろなご縁からお店で置いていただいたりも。
みなさまのおかげで、様々なチャレンジを始めることができた1年でした。

あんなことをやりたい、
こんなことができたらいいな、
2016年の初めに書いた抱負を読み返してみたら
できていること、
できなかったこと、
思ったよりもみんなに助けられて進んだこと、
思いがけない形で展開したこと、
もっと頑張れたこと、
次の1年で近づけそうなこと、
いろんなことがありました。

2017年、新しい1年、
もっと力をつけていきたい。
関わる人たちと、喜びの多い1年にしていきたい。
そんな風に考えています。

今年もどうぞよろしくお願いいたします。