蜂蜜って何?~日本の蜂蜜には規格がある①~

 

前回のコラムでは、みつばちたちが持ち帰った花の蜜がはちみつになるまでということで、はちが作る「はちみつ」について書きました。そして、今回は私たち「人」が「はちみつ」と呼んでいるものは何なのかということを書いていこうと思います。

イベントではちみつを販売しているときに
「海外の安い蜂蜜は、水あめとかのはちみつ以外のものが入っているんじゃないの?」
という話もよく耳にしました。

はちみつを買いたいと思ったときに、そういう疑問を持ったり、不安に思った時があるのでは。とお思いまして少し長くなりますが、読んでみてください。

日本の「はちみつ」の規格は?

アカシア蜂蜜やレンゲ蜂蜜、そば蜂蜜、菩提樹の蜂蜜、百花蜜など。花の蜜で様々な種類の蜂蜜があるのはご存知だとは思いますが、蜂蜜そのものに規格があることはご存知でしょうか?

難しいのですが、日本では、「はちみつ類の表示に関する公正競争規約」というルールがあります。そして、このルールは、「全国はちみつ公正取引協議会」という業界団体が公正取引委員会による認定の下、自主的に設定した業界のルール(公正競争規約)だそうな。

(ちょっと余談ですが、この「全国はちみつ公正取引協議会」という団体、過去に2007年に不正が発覚したとか、いろんな業界の甘い体質があったようです。)

 

この規約では、はちみつには、「はちみつ」「精製はちみつ」「加糖はちみつ」「巣はちみつ」「巣はちみつ入りはちみつの5種類のはちみつがあり、それらをひっくるめ「はちみつ類」と呼ぶそうです。(関心のある方はこちらにPDFがあります。 )

おおっなんだか業界言葉っぽいですね。
そして、「はちみつ類」「精製はちみつ」「加糖はちみつ」・・・なんだか怪しいぞ。

書いてある内容をまとめてみるとこんな感じ。(僕は元々理系なので、すぐ図にしたくなります)

蜂蜜規格(©)

 

なんだか気になるところがいくつかありますね・・・。

まず、はちみつ

「みつばちが 植物の花みつを採集し、巣房に貯え熟成した天然の 甘味物質。」
というのはなんとなくわかりますね。みつばちたちが頑張って集めてきたはちみつ。
水分量などの組成基準(成分)には、目安となる数値があるそうです。
(水分量についてはまた別のコラムで)

日本みつばち

ただ(6)には、「精製はちみつ又はロー ヤルゼリー、花粉、香料、果汁若しくはビタミンを 加えたものを含むもの

「加えたものを含むもの」??よくわからないのですが、いろいろ混ざってても「はちみつ」と呼べるのかもしれない…。
(その謎はまた次回)

 

次に、「精製はちみつ」と「加糖はちみつ」について

「精製はちみつ」とは、
はちみつを人工的に脱色・脱香し、おまけに、加工工程ではちみつが本来持っているビタミンやミネラル、タンパク質などを破壊されてしまい、甘味だけが残ったものです。昔は、「脱臭・脱色はちみつ」と言われていたそうです。

はちみつをそのまま清涼飲料水などに入れると、特有の匂いや濁りが出るので扱いにくく、昔からこの精製はちみつが清涼飲料水や食品加工に使われているそうな。

成分表示欄に「精製はちみつ」と表記されている商品は、商品名に「はちみつ入り」「○○はちみつ」っていうカタチで販売できるということで、よくドリンクで蜂蜜入りっていうのはこのはちみつのことですね。

「加糖はちみつ」とは、
はちみつに異性化糖液を加えたもので、はちみつの含有量が重量の60%以上のもの。
異性化糖液とは、食品加工用にトウモロコシやジャガイモ、サツマイモのデンプンから作られた糖液で、はちみつとは全く異なるものです。

要するにはちみつに人工的な糖液を混ぜ込んだものが「加糖はちみつ」だそうな。

この2つの「はちみつ」と言われているもの。
はちみつと言えるのかは何とも言い難いですね。

ちなみに、「精製はちみつ」や「加糖はちみつ」のように、加工されたモノを「はちみつ」と言っているのは、日本だけだそうです。

ということで、

うーん、蜂蜜への疑問がさらに湧いてきたかもしれませんね。

この大きな業界、奥が深いですね。
淡路島の小さな日本みつばち屋さんの私にはこの大きな業界のことはよくわかりません。

歯切れが悪いですが、今日はここまで!!
次回は、この続きをお届けします。

巣はちみつのこと、はちみつのこと。
じゃ、スーパーで目にする「はちみつシロップ」って何なんだ??

私たちはこれらのはちみつをどうやって見分けるのか?
ラベル表示についてももう少し深堀してみようと思います。また、よく「Pure」や「純粋」など、はちみつには同じような表現が多いと思うのですが、その理由について迫ります。
(果たして、次週で話が完結するのか…)

草地家のはちみつ

ゆきお

蜂蜜って何?〜蜂蜜ができるまで〜

「蜂蜜って何?」その2

前回は日本みつばちの蜂蜜と出会ったときのことをお届けしました。
投稿してから気がついたのですが、あれはコラムではなくブログ…

そんな反省を踏まえつつ、今回は蜂蜜がいかにして集められ、蓄えられ、蜂蜜になっていくのか、そんな話を書いていこうと思います。

蜂蜜はどうやって作られるんだろう

芳醇だけどしつこさのない、花の香りが口いっぱいに広がる蜂蜜。
そんな蜂蜜は一体どうやって作られているのでしょう。

素材はもちろん花の蜜、それをみつばちが集めて貯蔵したものが蜂蜜なのですが、
花の蜜を集めたもの=蜂蜜ということではありません。
花の蜜といえば、小学生の時に通学路に咲いているツツジの花やサルビアをチュッと吸って帰った人もいるのではないでしょうか。
蕾の根元に溜まっている蜜のほのかな甘みが嬉しい、季節の楽しみ。

こんな小さな花もミツバチにとっては蜜源

日本みつばちは巣から半径2km圏内を飛び回り、様々な花の蜜を集めてくるので、その地域の自然がぎゅっと詰まったものが彼らの蜂蜜だとも言えるでしょう。
ただ、花の蜜はもちろん甘いけれど、そんなに糖度が高いわけではありません。
ではなぜ糖度が高くなっていくのか?

その理由は蜂蜜の貯蔵過程にあります。
蜂たちは、まず花の蜜を吸い集め、蜜を貯める胃(蜜胃)に一旦溜めておきます。
十分に蜜胃がいっぱいになったところで巣に戻り、
今度は口移しで中の蜂に蜜を受け渡します。
そして今度は受け取った蜂が別の蜂へと口移しでバケツリレーのように渡していき、
貯蔵係の蜂まで辿り着いたところで巣に注ぎ込まれ、蓄えられます。
この貯蔵されるまでの過程で、蜜胃で分泌された酵素が花の蜜と混ざり反応。
さらに、貯蔵されてからみつばちが羽ばたき、風を送ることによって水分が飛ばされていきます。
この酵素と羽ばたきの力によって、花の蜜は熟成していき芳醇な蜂蜜となるのです。

 

さて次回は?

蜂蜜って何?〜その3〜という感じで、もう少し続きます。
ヒトはどういったものを「蜂蜜」と呼ぶのか。
そんなことについて書かれる予定。
詳しく見ていくと、「蜂蜜」について定義や分類がいろいろあるようです。

さて、今週のコラムはここまで。

蜂蜜って何?〜蜂蜜との出会い〜

蜂蜜との出会い

花の香りに、濃厚な舌触り、芳醇だけどしつこさのない蜂蜜に
今ではすっかり信頼を置いているものの、ちいさな頃は蜂蜜が苦手な子どもでした。
だから、家で焼くおやつのパンケーキには
バターとメープルシロップをたっぷりかけるのがお気に入り。
もちろん今でもバターとメープルシロップは大好きだけど、
季節によって、場所によって異なる蜂蜜をそーっとかけてパクリと頬張る幸せは
これまた格別、と思うようになりました。
私がはじめて蜂蜜を「美味しい」と感じたのは(そして苦手意識がクルッと変わったのは)、ユキオさんからもらった日本みつばちの蜂蜜を食べた時。

「好きな人にもらったからかな」とも思ったけれど、
きっとそれだけでじゃなくて、ユキオさんのお父さんがすっかり虜になって、
たいせつに関係を紡いでいるみつばちが作る自然な味わいが、本当に美味しかったのだと思います。

それからしばらくして、淡路島に初めて遊びに行きました。
友人も一緒に行ったので、後で「それでどっちの子が彼女なんだ?」と言われたそうだけど、ともかく日本みつばちに興味津々の私たちと友人で、お父さんが夢中になっているみつばちたちを見せてもらうことに。

森に入ると、みつばちたちは蜜を集めては戻ってきて、また飛びたってと元気いっぱい。
とても賑やか、ご機嫌さん。

巣箱をささっと掃除して、たくさん入っている巣箱から1段だけ分けてもらう。
ぶんぶんぶんと羽音を立てて、大勢がわーっと舞っている。

初めて見る採蜜作業、そしてユキオ父との初めての出会い

初めて見る巣箱、そして採蜜作業におっかなびっくりの私たち。
お父さんは淡々と、でもちょっと嬉しそうに作業していく。

森での作業が終わったら、今度は作業場で巣と蜂蜜を分ける。
箱から巣板を外して、ロウの蓋を取り、後は自然と蜜が垂れるのを待つ。

ロウの蓋を取る

お父さんが巣箱から巣蜜を取り出して蜜を濾す時に、
ひょいと一欠片食べさせてもらった時の衝撃も忘れがたい思い出。

とろーり

採ったばかりの巣蜜

暖かい季節、常温でほろ温い蜂蜜のふわぁ~っと香り立つ花の香りと
通り抜けるような芳醇で透き通った甘みが、ジュワーっと口の中に広がる。
「蜂蜜って、こんなにも真っ直ぐな味わいなのか」と思ったかどうか定かではありませんが、ただただ「おいしい…!」と驚いたことを覚えています。

ということで次回

さて、この蜂蜜はどうやって作られるものなのか、
次回は蜂蜜ができるまでをお伝えします。

のびのび日和で焚き火で焼き芋

先日、無事に消防署への届け出が完了し、いよいよ本番。
(届出の詳細はこちら

ということで、のびのび日和さんをお借りしまして。

まずは、ある程度の炭や灰を作るために焼きます。

たくさん焼きます。

あっとその前に、消防署へ

「届出第180号、今から始めます」とお電話を。

のびのび日和で焚き火 

そして、どんどん燃やしていきます。

 

ある程度燃え始めたら芋の準備。

焚き火で焼き芋

新聞紙を水で濡らして、芋に巻きます。

その上から、アルミホイルで巻きます。

 

そして、投入

 

あっ芋が灰の中に埋まらない…。

炭や灰が足りない…。

 

ということで、みんなで落ち葉や廃材を集めを。

落ち葉集め

 落ち葉集め

どんどん入れて、増やしていきます。

ある程度埋まったので、OKかなと。

 

そして待つこと約30分

焼き芋

無事に完成。

 

そして、すぐさま2回目投入。

先ほどと同じように芋を準備して、火の中へ。
灰が足りないと思って、木材もたくさん。

芋焼けました 焚き火

なかなかの火です。この火力ちょっと危険な気が…。

 

はい、燃えすぎました。炭になりまして…。

焦げた芋

本当は、燃えた後の灰の中に芋を入れて、じっくりと加熱するみたいです。

 

そして、3回目は何とか成功。

 

反省は、灰が足りなかったとこですね。
たくさん燃やさないといけないみたいです。

 

最後に、消火して消防署にお電話で

「第180号、焚き火終わりました」と。

 

美味しいお芋と楽しい時間でした。

焚き火で焼き芋を(南あわじ市編)

焼き芋

焚き火で焼き芋をやりたい。そんな季節ですね。

そんなみなさん、勝手に焼き芋をするのもいいのですが、正しく焚き火で焼き芋をするためには、消防署への届け出が必要になります。

南あわじ市の場合は「淡路広域消防事務組合消防本部南淡分署」です。

持って行く書類はこれ。(淡路広域消防事務組合のHPからダウンロードできます。)
「火災とまぎらわしい煙又は火炎を発生するおそれのある行為の届出書」

 

焚き火届出

 

発生日時、発生予定時間、発生場所、燃焼物品名および数量、目的など必要事項があります。

そして、今回の目的は「移住者交流会で焼き芋」と記載しました。

燃焼物品名は「芋」と書くべきだったのですが、ちょっと恥ずかしかったので書かず・・・。

 

この建物に書類をもって入ります。

南あわじの消防署

消防署に入ることなんてないので、少し緊張しました。

 

2階に上がると親切な消防署のお兄さんが対応してくれました。
その方からの説明によると、
「うちが焚き火の許可をしたわけではないんです。この届出をしてもらうことで、近隣の方などから火災ではないかという連絡があった場合に、火災ではないということや何をやっているかをお伝えすることができます。」

ということでした。

あくまで「届出」であって、「許可」ではないということですね。

そして、最後にお兄さんから
開始するときは「届出第180号、今から開始します!!」
終わったら、「無事に終わりました」
とお電話くださいということでした。

あとは、火災や安全に気を付けて実行するだけです

米の花と書いて糀(こうじ)

\ようこは、米糀を手に入れた/

今年も仕込みたいなーと思っていたお味噌。
どこかで糀を売っていないだろうかと、キョロキョロしていたら、
いま一緒に働いている人のお家がお味噌屋さんだということで
とってもミーハーな気持ちになったのが夏のこと。
冬になったらぜひ糀を売って欲しいと思い、聞いてみたら
「糀はいつもあるわけじゃないから、タイミングが合えば買えるけど、いつあるかは分からんなー」と。

これまでお味噌作りに寄せてもらったことはあるけれど、
そういう時にはいつも豆や糀は用意してもらって、私は参加するだけだったから、
ぜひともお味噌屋さんで糀を買ってみたかった。
そして先日(11日)、何気なく淡路島の美味しいものの話をしていたら「そういえば今日なら糀あるよー。」ということで、ついに米糀を入手したのでした。

お店に入ると、奥から小柄でニコニコなおばあちゃんが。
うぅ、好き。
可愛いおばあちゃんが米糀持ってきてくれるの、非常に良い。
どれくらい欲しいかなど何も考えずに来たので、
どうしようかな…と言っていたら「とりあえず5合にする?」という話になり、とりあえず5合。
思いがけずたくさんの米糀、ときめき。

何を作るの?と聞かれてとっさに「塩麹が作りたくて」と言ったらレシピもいただきました。
そのうち大豆も仕入れてお味噌も作りたい。

出来立ての米糀はほのかに温かくて、袋に入れていると湿気が。

出来立ての塩麹。ほかほか。

 

「すぐ使わない場合はボールに入れておいてね」というお婆ちゃんのアドバイスに従って残りはボールにいれて冷蔵庫に。

さっそくボールに移す

塩麹を作るにあたり、まとまっている米糀を割ってみると綺麗に糀の花が咲いている。
白くてふわふわ。香りはワイルド、でも食べてみるとほんのり甘い。

米の花

糀菌は日本の「国菌」に認定されたカビの一種。
国鳥や国花のように菌にも「国菌」というのがあるそう。
学名はAspergillus oryzae、
漢字表記が2種類あるわけは、
「麹」は中国から来た漢字、
「糀」は日本で作られた漢字で、蒸し米にコウジカビを生やした姿が米に花が咲くようであったことから作られたから、だそうな(出典はいろいろ)。
デンプンやたんぱく質を醸して糖化する。旨味の成分であるアミノ酸も作る。
日本の食卓には欠かせないお味噌や醤油、みりん、日本酒なんかも彼らがあってこそのもの。

塩麹を作ってみる、食べてみる

そんな米麹に塩を混ぜ込んで作るのが塩麹。
何せすぐにできそうなのでやってみる。

《塩麹のつくり方》
材料:米麹(生)200g、塩70g、水250cc

塩も米麹も淡路島産


1 まずはテンペのように菌糸でくっついている米麹を手のひらで挟んで揉みほぐす。ほぐしているうちに米麹の香りがふわりと立ってくる。

糀の香りがふわり

2 塩を加えて混ぜ合わせる。手でギュッと握るようにしっかりと、全体がなじんでしっとりしてくるまで混ぜていく。握った指の跡が残るくらいが目安。

徐々にしっとりしてくる

3 水を注いで、手のひらで挟むようにしてすり混ぜる。徐々に水と馴染み、全体がミルク状になっていく。

ミルク状になってきた

4 保存容器に入れて、1日1回かき混ぜながら1週間ほど常温で置いておく。その後は冷蔵庫で保管する。だいたい半年程度は食べられるそう。

※乾燥麹で作る場合は、同じように作って、翌日以降水分が足りてなさそうなら、ヒタヒタの状態になるように水分を足しておけばいいとのこと。

 

塩麹ってお米のトロトロしてる見た目がこれまで何となく抵抗感があって
食べたことがなかったので、人生初の塩麹。
さて、どうやって食べようかと考えてみた。
淡路島ではこの時期、葉物野菜がモリモリと旬を迎えていて、毎日が白菜まつり。
それでは新鮮な白菜を使った何かを、ということで浅漬けに。
ざくざく食べやすい大きさに切った白菜に、塩麹、ゆずの皮、鷹の爪を入れて1時間で完成。
食べるときに少しだけポン酢をかけるとまた美味しかった。
さて、まだ米麹はたくさん残っている。
甘酒にするか、味噌作りを試みるか、まだしばらく楽しめそうである。

(ようこ)

「野生」のみつばちが居つく

前回のコラムで日本みつばちは「野生で生息しているみつばち」であるとお話しましたが、今回は「野生」なのに「飼育」しているというところをもう少し。

 

まず、「野生」とは?

動植物が山野に自然に成長・生育していること。

という意味だそうで。その反対は「飼育」「家畜」。

「野生」であれば自然界の中でも生きていけますが、「飼育」「家畜」であれば、人の手が届かないと生きていけないのです。

 

野生のみつばち

日本中のいたるところで生息しています。その場所は、木の洞(うろ)、石碑の隙間、コンクリートの隙間、家の屋根裏など。ある程度中が広い密閉空間で、かつ小さな入口があれば巣を作り、そこで営んでいるのです。

私も昨年夏、山奥の道路沿い、このコンクリートの隙間に出入りしているみつばちを見かけました。

 野生のみつばちの巣

 

他にも、近くの神社にある石碑

蜜蜂のいた石碑

この石碑の割れ目からもよくみつばちが出入りしています。
(※写真は冬に取ったので、みつばちはおりませんが。)

蜜蜂のいた石碑 蜜蜂のいた石碑  

 

自然界、人工物の隙間、どこでも生息して、生きていきますという感じです。
ここから、居を移して、山の中に引っ越しても、その自然の中で生きていけるみつばちなのです。

(一方のセイヨウミツバチは人間によって完全に「飼育」されないと、自然界では生きていけないみつばちなのです。)

 

野生のはちを飼うというよりは

日本みつばちを飼っているというよりは、彼らがその環境(巣箱)を気に入って、居ついてくれてるだけ。私たちはそのような感覚です。

日本みつばち

気に入らなければ突然どこかに引っ越しするし、時には、自然の力によって淘汰されて消滅することもあります。

ただ、彼らに来てもらうために、居ついてもらうために、なりゆきに任せるのではなく、彼らが気に入るような巣箱を作って、彼らが気に入りそうな場所に巣箱を設置する。そんな努力が必要です。
もちろん、居ついたあとは巣箱の掃除なども行い、日々、気にかけてあげることも大切。

(日本みつばちに来てもらうための方法はまたの機会に。)

春の分蜂(巣別れ)の時期に、みつばちたちにこの巣箱を選んでもらって、ここに住んでもらう。その場所が気に入れば、そこに住み着いてくれるのです。

そして、蜂蜜を分けてもらうことにもつながっていくのです。

 

ちなみに、うちの父親は

「あいつらはわしの子分や。わしが農作業しとるときに、働いとるんや。だから、掃除とか面倒見てやらなあかんのや。」

と言っておりました。

父親なりの愛情表現だと思います。