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はちみつとボツリヌス菌(前編)

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巷を騒がせているボツリヌス菌。
はちみつの商品ラベルには、
1歳未満の乳児に食べさせないように注意が表記されています。

ボツリヌス菌とはどういった菌なのか。
乳児以外ははちみつを食べても大丈夫なのか。
細菌についてさっぱり詳しくない筆者と共に、今週・来週と2週にわたってボツリヌス菌について見ていきましょー。

ボツリヌス菌とは

学名はClostridium botulinum、桿菌(かんきん)なので細長い容姿をしている。
(他には丸い形の「球菌」とか、らせん型の「らせん菌」がいるよ)
普段は「芽胞」(がほう)の状態で土の中に棲んでいる。

『もやしもん3巻』より

酸素を嫌う「嫌気性」の細菌なので、酸素のある場所では増殖できないが、
「芽胞」の状態になることで増殖に最適な環境が訪れるまで耐え忍ぶ。

「芽胞」(がほう)とは?

枯草菌で、緑色の部分が枯草菌の芽胞(wikipediaより)

芽胞とは、細菌が生存が困難な状況下において作る非常に耐久性の高い細胞構造のこと。
一部の菌のみが作ることができ、栄養や温度が不適であったり、
その菌にとって毒になるような物質と接触すると高い耐久性を持つ芽胞を形成し、
適した環境になるまで耐える。
芽胞の状態では、耐え忍ぶことで精一杯で、増殖することや活動することができないものの、通常の細菌が死滅するほどん状況に陥っても生き延びるほど様々なものに対して耐久性が高い。

(芽胞の状態で生育に不適な環境下でも耐え忍ぶ姿は、樽状で過酷な環境を耐えるクマムシに似てる気もする。)

自然界最強を誇るボツリヌス菌

生息が困難な環境に置かれても、高い耐久性を発揮し生き延びるボツリヌス菌、しかし彼らの強さはそれだけではない。
彼らの産出する毒は極めて強力な神経毒で、自然界に存在する物質の中で最も毒性が高い毒素の1つだということで、過去には生物兵器としての利用を目的に製造されたこともあったのだとか。。。
(1995年、イラクで生物兵器として保有していたボツリヌス毒素が廃棄されたり。オウム真理教が研究、散布したり。)

これまた『もやしもん3巻』参照

どんなはちみつにも入っているの?

さて、そんな自然界最強を誇る毒素を作るボツリヌス菌は、どんなはちみつにも入っているのだろうか?
必ずしも含まれているとは言えないようである。しかし、はちみつには芽胞が含まれている可能性があるということが明確であり、また芽胞は多少の過熱などでは死滅しないことが明らかになっている。
そのため、1987年には、「1歳未満の乳児には蜂蜜を与えてはならいない」と厚生省から通知がなされたのである。

さて、今回はここまで!

最初は今週1回でまるっとまとめようと思ったものの、知らないこと・興味深いことが多すぎる。
ということで、はちみつとボツリヌス菌については次週お届けいたします!
参考文献及びURLも次週の末尾に記載しまーす。

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