碍子ハンガーラック作製
- 2019.08.21
- by Yukio
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○碍子引き配線というもの
古民家の梁や柱、屋根裏など。
ぼろぼろの配線と共にほこりにまみれて突き刺さったままの白い陶器のようなもの。
見たことはありませんか?

これは「ノップ碍子」というもので、昭和30年代までお家の屋内配線はこれを使って「がいし引き配線」という方法で電気配線配線が行われていました。今と違い、この時代の電気配線は電線を布などで覆った配線であり、そのため、配線の絶縁性を高めるためにこの碍子を使って壁や柱には直接接触しないように、少し浮かして配線していたそうです。なので、この碍子も絶縁性能の高い磁器製のものだそうです。
それが、昭和39年にJIS規格が改正され今のようなVVFのケーブルと呼ばれる今のような電気配線が主流になって、屋内電気配線が変わっていったという歴史があるそうです。
(VVFケーブルの歴史については、カワイ電線株式会社さんのWebサイトに詳しく記載されています。)

一番下が当時の碍子引き配線、真ん中の配線が古い配線、一番上が新しく引き直した配線
そして、家の中の電気配線をすべてやり直した時に、新しい配線が取り付けられていくそのすぐ隣で、古い碍子と配線は、その役目を終えて、そのまま放置されることがちらほらと。
きっと当時の電気屋さんが「わざわざ外さなくてもい邪魔にならないし」「どうせ屋根裏だから見ええないし」「外すの大変だし」とか思ったんじゃないですかね。長めのマイナスねじでしっかりと刺さっているので、取り外すのもなかなか大変なので。きっと当時は、今のような電動ドライバーもまだ開発されていなかっただろうし。
ってこういう古いものとその歴史的が好きなので、ちょっと長めにその歴史について書いてしまいました。
○碍子がかわいいのですよ
この碍子、まずは外すところから。
インパクトドライバーにマイナスビットをつけて外すことをお勧めします。マイナスドライバー片手に手で回すのはなかなか大変です。うちの屋根裏には30個くらいありました。
そして、外して並べたのがこちら。なんともレトロ感があってかわいいのですよ。

インスタの#タグを見ていたら、一輪挿しなどにもリメイクされています。
って、ちなみにこの碍子、今でもアンティーク配線として、「ノップ碍子」でググれば、普通に1個100円くらいで買えます。(古民家のリノベーションなどで、あえて、この碍子引きにすることもあるみたいです。かわいいからね。)
ただ、やっぱり、ただ新しいものを購入するのではなく、この家にあって、何十年も放置されてきたものを丁寧に掃除して、リメイクしたいという思いがあるので、頑張って磨くことにしました。
ということで、磨いていく方法を書いていきます
○碍子を磨く
ネットで碍子を磨く・洗う方法をいろいろと検索して試してみました。
まずは、この汚れ。洗って、スポンジで磨いても全然取れません。
ということで、サンドペーパーなどで磨くしかないみたいで。
ということで、いろいろなペーパーを試してみました。
荒めのペーパーで磨くと、せっかくの磁器のツヤが消えてしまい残念な感じになりました。
ということで、いろいろと試してみて一番よかったのがこの超精密研磨フィルム(2000番)
コーナンで400円くらいで売っていました。

そして、これで水研ぎしたの結果がこれ

この艶。そして、ちょっとかけたようなかんじもよい。
そして、このきれいになった碍子を適当なサイズに切って、蜜蝋ワックスを塗った地松の床板取り付けてハンガーラックの出来上がり。それをお部屋の梁にビスで打ち付けて完成。


茶色いビスで目立たないように
ちなみに、このお部屋。照明器具もレトロな磁器ソケットを取り付けています。これもいい味を出しています。天井の古材の艶が電球色で照らされて、レトロなかんじを残しつつ、なんとも暖かな雰囲気のお部屋です。