かきものCOLUMN

島の森づくりPRO、始まる

  • 2025.02.13
  • by Yoko

美術家 南野さんの声かけから「島の森づくり」という活動が始まり、植物史研究家の生嶋さんと共に草地家の裏山をメインに4年半ほど毎月散策を行なってきました。

森づくりということで森に手を入れて変わっていく様子を観察したり、そうした中で現れてくる木を使い作品にしていく試みをしよう!その前段階として、まずは森の植物たちを知ることから始めよう、と毎月の散策活動が始まりました。

毎月同じ道を歩き、何度か同じ季節を巡ったわけですが、いつも何かしら新たな発見があるのです。

森の自然はいつも移ろっていて、その時々の美しさがあるなんて、当たり前のような気もするけれど私にとっては4年半ほぼ毎月歩いてなかったらそういう気づき方にはならなかった気がするので個人的に大発見です。

生後半年から一緒の息子も、今ではするすると山のどこでも歩いて周り、「これは見たことないなぁ」なんて一緒に植物を見ては面白がったり。と言いつつ彼は生き物のほうが好きなので、鳥を見ては2人して冊子を引っ張り出し「あれはムクドリか?」なんて見比べたり。「鳥が見えて、車も通らないからどこでも歩けて、山でよかったなー。いいところだなぁ。」とこのごろ言うのです。

自分がいる場所のことを知るって、その場所のことを好きになることでもある、と久しぶりに思い出しました。

草地家のある場所は柑橘園の時代があったので、防風林として使われたイヌマキの木に焦点を当てたプロジェクトも行なったりしました。

そんな「島の森づくり」、今年は植物の名前を覚えたり、植生について理解していきたい、自然観察のガイドもできるようになりたい!ということで、少人数・固定メンバーでやってみることになり先日、初顔合わせ。

生嶋さん曰く、植物を10種知っているのと100種知っているのとでは世界の見え方が違う、と。そうだろうなぁ。どういう環境で生息するものなのか知っていれば、その場所が今どういう環境でこれまでどうだったのか、見えたりするんだろう。

そんなわけで、今年は島のあちらこちらを巡りつつ、植生について造詣を深めてゆきます。

時々、その模様をここでも共有していけたらなと思っています。