かきものCOLUMN

開催しました《7/24 出張なや図書館@森の木base『妊娠・出産をめぐるスピリチュアリティ』》

  • 2025.08.19
  • by Yoko

 

出張なや図書館、7月の読書会では『妊娠・出産をめぐるスピリチュアリティ』を読みました。
ひさしぶりに本を一冊まるっと。
面白がりながら読みつつも、頭の中がごちゃごちゃしてたのをみんなで喋ることで整理したり。

現状を変えることは難しい。
その中で生きてゆくためにこそ諦念を抱え、折り合いをつけ、様々な言説に時に癒され励まされる姿が浮かび上がってくる。
フェミニズムは、社会を変えようと鼓舞する。けれど、簡単には変わらない現状を生きる上で、救いとしては弱いのかもしれない。
ここで出てくるスピリチュアルな言説は、さまざまな仕方で「産む性としての女性」を全肯定してくれる。それは、日本社会に根付くジェンダーロールに沿っていく社会の現状だけでなく、なによりもそうした在り方の己自身を肯定してくれるものになる。(ただし同時に、そこから逸れることに対してネガティブなメッセージを孕む)

ライトにスピリチュアル市場を活用し、フィルターを挟むことでこの社会をなんとか前向きに生きてゆく。そんな側面が見える一方、既存のジェンダーロールや規範を下敷きに持つ(日本の)妊娠・出産をめぐるスピリチュアリティの言説たちが女性たちを結局のところ一層追い詰めている面も浮き彫りになり、あぁ、切ないなぁと思う。海外から日本にフェミニズムの文脈で持ち込まれた言説が、日本においてそのフェミ的文脈を抜かれた形で定着していくのも、興味深かった。諦念の中で母と子の世界で閉じ、父の姿が消える。

切ないながらも、言語化されるのは、曖昧なままよりもずっと安心する。見えずに未整理のままモヤモヤと掴めないままの方が恐ろしい。

次回は8月22日(金)13:30~14:30。
ひさしぶりに午後開催です。
『ようこそ! FACT(東京S区第二支部)へ』を読んでお喋りしましょ。
↓こんな漫画です。
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『チ。』の魚豊が描く、恋と陰謀ーー!!
あの人に、好きな人はいるのかなーー
あの時話していた言葉の意味ってーー
抱いた恋心が溢れるとき、
世界を動かす謎に迫っていくーー!

『チ。』『ひゃくえむ。』の魚豊が描く、
圧倒的新機軸、前代未聞のラブコメストーリー!!
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全4冊の漫画なので、読める方は事前にぜひ。でも、読まずにふらりとご参加でも◎
会場は @morinokibase です。
(キッズスペースもあるので、小さなお子さん連れでもぜひどうぞ)