「純粋はちみつ」「PureHoney」が多い理由は
- 2017.03.22
- by Yukio
スーパーなどで蜂蜜コーナーを目にしたことはあるでしょうか?
ちょっと立ち止まって、様々なはちみつを手に取ってみてください。

一番よく見るのがこれ

こんなものもあります
見ての通り、ほとんどのものに「純粋はちみつ」や「PureHoney」という名前です。
今回は、なんで「純粋はちみつ」「PureHoney」なのかということを少し詳しく書いてみます。
その理由は、そういう決まりだから。
はい、これまで何度か出てきた「はちみつ類の表示に関する公正協議規約」にはこのように書いています。

この規約によりますと、「純粋」、「天然」、「生」、「完熟」、「ピュア」、「ナチュラル」、「Pure」、「Natural」などの言葉は、「純粋」もしくは「Pure」に統一しなさい。他の言葉は使っちゃいけません。ということなのです。
ある本には、消費者がまぎらわしくないように、業界団体で「純粋」「Pure」に統一したということも記載されていました。(←ちょっと怪しいぞ…)
購入するときによくわからない
だたこれ、購入する人にとって優しくない。
スーパーで様々な蜂蜜を手に取ってみてもパッケージがほとんど同じで、表示ラベルを見ても同じ。(ラベル表示についてのルールはこちらのコラムを参照)
「違いがわからない、何を選んだらいいのかわからない。」
「なんとなく、パッケージでこっちを選ぼう。」
「こっちの国よりこっちの国の方がなんとなく安心」
っていうことも。
消費者にやさしいということで決めたルールが実はわかりにくいっていうことも。
というか、消費者目線ではないような気もしますね…。
そして、問題なのは
混ぜ物の入っていないはちみつであれば、すべて、「純粋」や「Pure」と名乗ることができるのです。生産地も、製造方法も。その過程も決まりはありません。
例えば、
海外で詰められたものも「純粋はちみつ」
「中国産」のはちみつと「アルゼンチン産」のはちみつが混ざっていても「純粋はちみつ」
水分量が多いままのはちみつを採蜜して、加熱処理をして、水分を飛ばしてできたはちみつも「純粋はちみつ」
日本国内で採れたはちみつも「純粋はちみつ」
(ただし、日本だけの場合は、「国産純粋はちみつ」)
「純粋」って何なんだと思いますね。

左が中国産のはちみつ 100gで100円 これも「純粋はちみつ」
右がカナダ産の「純粋クローバーはちみつ」 これも「純粋」って書いてます。
ということで、やっぱり業界ルールなのです
大きな会社さんの販売している蜂蜜は、ほぼすべてが「純粋はちみつ」や「PureHoney」という名前なのです。
ただ、このルール、前回もお伝えしたように、従う必要はないです。
そのため、「生はちみつ」や「完熟はちみつ」などという名前で販売しても問題はないのです。